- 8月 5, 2025

音楽ジャンルの四天王とか御三家、格付けいろいろ
なぜ音楽ファンはバンドを格付けしたがるのか?
音楽の世界では「プログレッシブロック四天王」「スラッシュメタル四天王」「グランジ四天王」「パンクロック御三家」といった具合に、そのジャンルを代表するアーティストたちが格付けされることがよくある。まあ、人間という生き物は何でもかんでも序列をつけたがる性質があるわけで、音楽も例外ではないということだろう。
しかし、この一見くだらなく見える「四天王」や「御三家」という区分けは、実は音楽シーンにおいて非常に重要な役割を果たしている。新しいジャンルに触れる際のガイドラインとして機能し、そのジャンルの歴史や系譜を理解する上で欠かせない道しるべとなっているのだ。
今回は、なぜこうした区分けが生まれるのか、そして定番から諸説あるものまで、様々なジャンルの「四天王」「御三家」を一般的に普及しているジャンルと当サイトの諸説&独自見解込みのジャンルを紹介していこう。音楽好きなら誰しも一度は耳にしたことがあるであろうこれらの呼称について、改めて考察してみたい。
ジャンルの入り口としての四天王・御三家の意義

なぜ四天王や御三家が重要なのか
音楽ジャンルにおける四天王や御三家の存在は、単なるファンの遊びではない。これらの区分けには、そのジャンルを理解する上で極めて合理的な側面がある。
- ジャンルの入り口として機能する
新しいジャンルに触れる際、膨大な数のアーティストの中から何を聴けば良いのか迷うのは当然だ。そんな時、「とりあえずスラッシュメタル四天王から聴いてみよう」という指針があれば、迷いなく高品質な音楽に出会うことができる。これらの「格付け」されたアーティストは、長年にわたってファンから支持され続けている証拠でもあるのだから。 - ジャンル内での多様性を理解できる
例えばスラッシュメタル四天王を聴き比べてみれば、同じジャンルでありながら各バンドの個性や特色の違いを明確に感じ取ることができる。これは音楽的な教養を深める上で非常に有効な学習方法と言える。 - コミュニティ形成の触媒
「俺はメタリカ派だ」「いや、スレイヤーこそ最強だろ」といった議論は、音楽ファンにとって至福の時間である。こうした”派閥争い”は、良い意味でそのジャンルの人間関係を知ることにもつながり、より深い音楽体験を生み出す。
ジャンル理解における四天王システムの効果
四天王や御三家という区分けは、音楽ジャンルの歴史を体系的に理解する上でも極めて有効だ。これらのアーティストはそのジャンルの「教科書」的存在であり、彼らの音楽的変遷を追うことで、ジャンル全体の発展過程を把握することができる。
また、各アーティストの影響関係や音楽的系譜を理解することで、そのジャンルがどのように分岐し、発展してきたかを俯瞰的に捉えることも可能になる。これは単に音楽を聴くだけでは得られない、より深い音楽的洞察をもたらしてくれる。
定番の四天王・御三家ジャンルを深掘り

プログレッシヴロック四天王:複雑怪奇な音楽の巨人たち
プログレッシブロック四天王と言えば、King Crimson(キング・クリムゾン)、Pink Floyd(ピンク・フロイド)、YES(イエス)、Emerson, Lake & Palmer(エマーソン・レイク・アンド・パーマー、通称ELP)が定番だ。1970年代前半を中心に活動したこれらのバンドは、それまでのロックの枠組みを大きく拡張し、音楽の可能性を極限まで押し広げた革新者たちである。
- King Crimson(キング・クリムゾン)
ロバート・フリップの実験精神に基づいた前衛的なアプローチで知られ、『In the Court of the Crimson King』でプログレッシブロックの扉を開いた。常に変化し続ける音楽性と、決して商業性に媚びない姿勢が印象的だ。 - Pink Floyd(ピンク・フロイド)
ロジャー・ウォーターズの哲学的な歌詞とデイヴィッド・ギルモアの叙情的なギターワークで、『The Dark Side of the Moon』『The Wall』などの不朽の名作を生み出した。コンセプトアルバムの完成度は群を抜いている。 - YES(イエス)
リック・ウェイクマンやクリス・スクワイアらの卓越した演奏技術と、壮大なスケールの楽曲構成で独自の世界観を構築した。『Close to the Edge』や『Fragile』などの名盤を残している。 - Emerson, Lake & Palmer(エマーソン・レイク・アンド・パーマー、通称ELP)
ELPはキース・エマーソンの超絶技巧キーボードプレイとカール・パーマーのダイナミックなドラムワークで、よりテクニカルでショーマンシップに富んだプログレッシブロックを展開
なお、プログレッシブロックにおける四天王の構成については、Genesis(ジェネシス)を加えてビッグ5と括るべきという議論もある。Genesisは初期のピーター・ガブリエル時代の演劇的でファンタジックな楽曲から、フィル・コリンズ時代のよりポップな方向性まで、幅広い音楽性を持つ。『The Lamb Lies Down on Broadway』などの大作は今聴いても圧倒される。
パンクロック御三家:革命の始まり
70年代のパンクロック御三家と言えば、Sex Pistols(セックス・ピストルズ)、The Clash(ザ・クラッシュ)、The Damned(ダムド)が定番だ。これらのバンドは、それまでの複雑化したロックに対するカウンターとして、シンプルで攻撃的な音楽を提示した。
- Sex Pistols(セックス・ピストルズ)
イギリスパンクの象徴的存在で、音楽的には荒削りながら、その反体制的な姿勢と挑発的な歌詞で社会現象を巻き起こした。 - The Clash(ザ・クラッシュ)
御三家の中でも最も音楽的に多彩で、パンクの枠を超えてレゲエやスカ、ロカビリーなどの要素を取り入れ、より洗練されたサウンドを構築した。 - The Damned(ザ・ダムド)
イギリスパンクの真の先駆者で、『Damned Damned Damned』は史上初のイギリスパンクアルバムとされる。デイヴ・ヴァニアンの独特なボーカルと、初期の荒々しいサウンドから後期のゴシック要素まで、幅広い音楽性を持つ。
なお、他にパンクロックのパイオニアとしてRamones(ラモーンズ)の名前が挙がることがあるが、ラモーンズはアメリカンパンクの祖であり、イギリスパンク御三家とは区別されることが多く、2分程度の短い楽曲と単純なコード進行、そして中毒性の高いメロディでパンクの基礎を築いた。
スラッシュメタル四天王:メタル界の絶対王者たち
スラッシュメタル四天王と言えば、Metallica(メタリカ)、Slayer(スレイヤー)、Megadeath(メガデス)、Anthrax(アンスラックス)の4バンドが定番だ。1980年代前半から中盤にかけて登場したこれらのバンドは、それまでのヘヴィメタルを更に速く、更に攻撃的に進化させた革命児たちである。
- Metallica(メタリカ)
商業的成功と音楽的完成度を両立させたバンドで、『Master of Puppets』や『Ride the Lightning』などの名盤を生み出した。初期の荒削りなスラッシュから、後期のよりメロディアスなアプローチまで、幅広い音楽性を持つ。 - Slayer(スレイヤー)
四天王の中でも最も過激で容赦のないサウンドを追求し続けた。『Reign in Blood』はスラッシュメタルの最高傑作の一つとされ、その圧倒的な速度と攻撃性は今聴いても震え上がる。 - Megadeath(メガデス)
メガデスはデイヴ・ムステインの卓越した楽曲センスとテクニカルなアプローチで知られ、『Peace Sells… but Who’s Buying?』『Rust in Peace』などの技巧派名盤を残した。 - Anthrax(アンスラックス)
四天王の中では最もユニークな存在で、ラップとメタルを融合させた先駆者的な試みや、よりメロディアスなアプローチで独自の地位を確立した。
グランジ四天王:90年代シアトルの覇者たち
グランジ四天王については、Nirvana(ニルヴァーナ)、Perl Jam(パール・ジャム)、Soundgarden(サウンドガーデン)、Alice in Chains(アリス・イン・チェインズ)が一般的に挙げられる。1990年代前半、シアトルから世界を席巻したこれらのバンドは、それまでのロックシーンを根本から変えた。
- Nirvana(ニルヴァーナ)
言うまでもなく、カート・コバーンのカリスマ性と『Nevermind』の圧倒的な影響力で90年代を代表するバンドとなった。シンプルながら中毒性の高いメロディと、内省的な歌詞が特徴的だ。 - Perl Jam(パール・ジャム)
エディ・ヴェダーの情熱的なボーカルと、よりロック寄りのサウンドで長期間にわたって活動を続けている。商業的成功を拒否する姿勢も含めて、真のロックバンドとしての矜持を見せ続けている。 - Soundgarden(サウンドガーデン)
クリス・コーネルの4オクターブを超える声域と、ヘヴィなリフワークで独特の存在感を示した。グランジでありながらメタル的要素も強く、技術的にも非常に高度なバンドだった。 - Alice in Chains(アリス・イン・チェインズ)
四天王の中でも最もダークで重厚なサウンドを持ち、レイン・ステイリーの悲劇的な人生と相まって、独特の陰鬱な美学を確立した。
諸説ある四天王・御三家:ファンの熱い議論

これから紹介するのはインターネットやSNS上でも諸説ある四天王や御三家を紹介していく。
多くの説が存在するがほとんどの意見が2,3バンド固定、残りの1,2枠を3,4バンドで変動しているように見受けられる。当サイトでの選定基準は、そのジャンルの黎明期~最盛期にそのジャンルの中心で活躍していたバンドを取り上げたいと思う。
よく見る諸説の中にはそのジャンルの最盛期以降に登場し、ジャンル内で最も商業的な成功と知名度を得ているバンドが良く挙げられているが当サイトでは選定外としている。
理由はそのジャンルに対するリスナーの評価や受け入れ状態が時代背景によって全く違うからだ。ジャンルという枠組み自体が流行り廃りという側面をもっているが故にジャンル確立に貢献・活躍したという点を当サイトでは支持していきたいと思う。
では、独断と忖度をほんのり味付けして選定した四天王、御三家を紹介していこう。
90年代ポップパンク四天王
90年代のポップパンクシーンでは、Green Day(グリーン・デイ)、Offspring(オフスプリング)、Rancid(ランシド)、Blink-182(ブリンクワンエイティートゥー)の四天王が定番といってもよいのではないだろうか。
NOFX(ノーエフエックス)、Bad Religion(バッド・レリジョン)、Pennywise(ペニーワイズ)などは、これらより少し前の世代のパイオニア的な立ち位置として位置づけであり、商業的なヒットと流行という点ではGreen Dayを中心とした、この四天王で語られることが多いのではないだろうか。
- Green Day(グリーン・デイ)
『Dookie』で一躍メジャーシーンに躍り出て、ポップパンクの商業的可能性を証明した。メロディックでキャッチーながら、パンクの反骨精神も失わない絶妙なバランスが魅力だ。 - The Offspring(オフスプリング)
『Smash』の大ヒットで知られ、よりヘヴィで疾走感のあるアグレッシヴなサウンドが特徴。デクスター・ホランドの独特なボーカルスタイルも印象的だ。 - Rancid(ランシド)
商業面では前2バンドに見劣りするが、ファッションも含めより伝統的なパンクサウンドを継承しながらスカやレゲエの要素も取り入れた多彩な音楽性を持つ。 - Blink-182(ブリンク・ワンエイティートゥー)
キャッチーなメロディ、ティーンエイジャーの共感を呼ぶユーモラスな歌詞、そしてパンク由来の疾走感とシンプルなコード進行が特徴。
ニューメタル御三家
ニューメタルの御三家については諸説あるが個人的には、Korn(コーン)、Deftones(デフトーンズ)、Limp Bizkit(リンプ・ビズキット)、あたりを推したい。
ただし、知名度や商業的側面ではSystem of a Down(システム・オブ・ア・ダウン)やSlipknot(スリップノット)やLinkin Park(リンキンパーク)を推す声もあり議論は特に白熱するが、先述の通り当サイトでは黎明期のジャンル確立においての活躍に重きを置いており後述の3バンドのデビュー時にはニューメタルというジャンルそのモノが確立していたことから選外としている。
- Korn(コーン)
ニューメタルの創始者的存在で、7弦ギターの重いリフとジョナサン・デイヴィスの独特なボーカルスタイルでジャンルの基礎を築いた。 - Deftones(デフトーンズ)
その音楽性は単なるニューメタルに留まらず、ヘヴィなサウンドにシューゲイザーやポスト・ハードコアなどの要素を融合させ、独自の浮遊感と叙情性を兼ね備えたスタイルを確立した。 - Limp Bizkit(リンプ・ビズキット)
ヒップホップとヘヴィメタルを融合させたニューメタル/ラップメタルバンドとして商業的に成功。フレッド・ダーストのアグレッシブなラップと、ウェス・ボーランドの個性的で変則的なギターリフが特徴。
メロディックデスメタル四天王
北欧を中心に発展したメロディックデスメタル四天王では、In Flames(イン・フレイムス)、Children Of Bottom(チルドレン・オブ・ボトム)、Arch Enemy(アーチ・エネミー)、Dark Tranquillity(ダーク・トランキュリティ)が定番だ。
1990年代半ばから後半にかけて、スウェーデンのヨーテボリを中心に花開いたこのジャンルは、デスメタルの重厚さとメロディックな美しさを見事に融合させた。
黎明期から活動しているが一時活動休止していたAt The Gates(アット・ザ・ゲイツ)や後のメタルコアジャンルに大きな影響を与えたSoilwork(ソイルワーク)も候補になるが上記4バンドが最もポピュラーな四天王だろうか。
- In Flames (イン・フレイムス)
メロディックデスメタルの代表格で、『The Jester Race』『Colony』などの名盤でジャンルの基礎を築いた。後期はよりモダンなアプローチも取り入れている。 - Children Of Bottom(チルドレン・オブ・ボトム)
メロディックデスメタルにネオクラシカルな要素やシンフォニックなアレンジを取り入れ、アグレッシブかつテクニカルなサウンドを特徴としている。 - Arch Enemy(アーチ・エネミー)
男性顔負けのアンジェラ・ゴソウの強烈なデスボイスと、マイケル・アモットの流麗なギターワークで独自の存在感を示している。 - Dark Tranquillity(ダーク・トランキュリティ)
実験的でプログレッシヴな要素を取り入れた楽曲構成が特徴で、『The Gallery』『Damage Done』などの技巧派名盤を残している。
2000年代ガレージロックリバイバル四天王
2000年代前半のガレージロックリバイバルでは、The Strokes(ザ・ストロークス)、The Libertines(ザ・リバティーンズ)、The Hives(ザ・ハイヴス)、The White Stripes(ザ・ホワイト・ストライプス)が有力だろう。
The Vines(ザ・ヴァインズ)やMando Diao(マンドュ・ディアオ)など同時期にものすごい数のバンドが注目され取り上げられていたので候補を入れ替えて語られることが多いジャンルである。
上記のバンドより少し後に登場したThe Arctic Monkeys(ザ・アークティック・モンキーズ)もこのジャンルを語るうえで外せない。最もコンスタント且つ長期間活躍しているバンドだ。現在でも進化し続けるイギリスロックの象徴的存在となっているが登場時期が少し後となるので惜しむらく選外とした。この時代は「ザ」で始まるバンド名が流行ったのも特徴的だった。
- The Strokes(ザ・ストロークス)
『Is This It』でガレージロックリバイバルの口火を切り、洗練されたソングライティングと60年代への憧憬を感じさせるサウンドで注目を集めた。 - The Libertines(ザ・リバティーンズ)
ピート・ドハーティの天才性と破滅性が同居する複雑なバンドで、イギリスの若者文化に絶大な影響を与えた。短い活動期間ながら、その影響力は計り知れない。 - The Hives(ザ・ハイヴス)
スウェーデン出身で、よりパンク寄りのエネルギッシュなサウンドとエンターテイメント性の高いライブパフォーマンスで人気を博した。 - The White Stripes(ザ・ホワイト・ストライプス)
ジャック・ホワイトの天才的なギタープレイと、ミニマルな2ピース編成で独特の存在感を示した。ブルースルーツの深い音楽性も印象的だ。
その他ジャンル…勝手に決めつけ四天王
当サイトの独断と偏見強めな四天王と御三家も紹介。
ポストロック四天王
・Mogwai(モグワイ)
スコットランド出身で、静寂と轟音のコントラストが印象的な楽曲構成が特徴。
・Sigur Rós(シガー・ロス)
アイスランドの幻想的な音響美学を体現し、独特な美しさで多くのリスナーを魅了している。
・Explosions In The Sky(エクスプロージョンズ・イン・ザ・スカイ)
感情的でメロディアスなアプローチで、アメリカンポストロックの代表格として知られている。
・Godspeed You! Black Emperor(ゴッドスピード・ユー!ブラック・エンペラー)
カナダ出身の大所帯バンドで、映画的なスケールの壮大な楽曲構成で知られる。
メタルコア四天王
・Killswitch Engage(キルスイッチ・エンゲイジ)
メロディックなクリーンとグロウルを対比させ、叙情性とヘヴィネスを両立させたメタルコアの基礎。
・Unearth(アンアース)
圧倒的な刻みリフとブレイクダウンに加え、ツインギターが織りなす叙情的なメロディラインが特徴。
・ AS I Lay Dying(アズ・アイ・レイ・ダイイング)
高度なテクニカルリフと複雑な楽曲構成。クリーンとグロウルの絡みも巧みで、知的なメタルコア。
・ All That Remains(オール・ザット・リメインズ)
叙情的なギターソロとメロディラインが特徴。キャッチーさと攻撃性を両立。
スクリーモ御三家
・Thursday(サーズデイ)
激情的なシャウトと内省的なクリーンを使い分け、複雑で実験的な楽曲構成で独自の文学的世界観を表現。
・Finch(フィンチ)
キャッチーで耳に残るメロディと、衝動的なシャウト、圧倒的な疾走感でスクリーモを代表。
・The Used(ザ・ユーズド)
感情の起伏が激しいボーカルと、攻撃的ながらも胸を締め付けるメロディが融合。。
まとめ:格付けが生み出す音楽シーンの活性化

これらの「四天王」「御三家」といった格付けは、確かにアーティスト本人たちにとっては余計なお世話かもしれない。彼らは単純に良い音楽を作りたいだけであり、他のバンドと比較されることを望んでいるわけではないだろう。
しかし、リスナーの視点から見れば、これらの区分けは非常に有効な音楽ガイドとして機能している。新しいジャンルに触れる際の道しるべとなり、そのジャンルの歴史や系譜を理解する上で重要な役割を果たしているのだ。
また、こうした格付けによって生まれるファン同士の議論や論争は、そのジャンルへの関心を高め、結果的に音楽シーン全体の活性化につながっている。「俺の推しバンドが四天王に入っていない」という不満も含めて、これらの話題は音楽ファンにとって尽きることのない議論のネタを提供し続けている。
現代の音楽シーンでは、ジャンルの境界線が曖昧になり、多様な音楽スタイルが混在している。従来のような明確なジャンル分けが難しくなっているのは確かだ。しかし、人間の本質的な「分類したがる」性質は変わらない。
きっと今後も、新しい音楽の流れに合わせて、リスナーたちが勝手に新たな区分けを作り出し、「○○四天王」「○○御三家」といった新しいカテゴリーを生み出してくれるだろう。そして、それらが次世代の音楽ファンにとっての新たな道しるべとなっていく。
音楽の楽しみ方は人それぞれだが、こうした格付けや区分けも、音楽をより深く理解し、楽しむための一つの手段として、今後も重要な役割を果たし続けるはずだ。まあ、結局のところ、音楽は聴いてナンボ。理屈はともかく、まずは四天王から聴いてみることをお勧めする。






