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【ロックフェス特集第3弾】2025年海外主要ロックフェスの注目シーン中核バンド10選

前回の記事では2025年の国内2大ロックフェスと海外主要11フェスに複数回出演している2015年以降のデビューをした比較的若手・新世代のバンドを紹介(一部レジェンドたちの新プロジェクトも含む)している。
今回は前回に引き続き注目バンドを紹介していくが、今回は2006年~2015年の間にデビューした活動歴が10年を超えたバンドたちを取り上げている。現在のロックシーンの中核を担っている層が多い世代のバンドである。

第1弾の記事では近年ロックフェスのラインナップが年々弱くなってきていることに言及をしているが、そんな中でもロックシーンの中心で今なお積極的なライブや作曲活動を続け、他ジャンルが流行る中で熱狂的なファンを獲得しロックを魅了し続けているバンドも多数存在している。
この第3弾では本年2025年の国内外主要13フェスの出演したバンドの中で、現代ロックの功労者でもあり、ロックシーンの中核である10バンドを紹介していく。

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2025年開催のロックフェスで活躍する現代ロック中核バンド10選

取り上げるのは前回から紹介している国内2大フェス(フジロック&サマソニ)+海外主要11フェスの計13ロックフェスで下記条件を満たしたバンドを10バンド取り上げていきたいと思う。

  1.     本年2025年に対象のロックフェスティバルに複数回出演していること
  2.     2006~2015年にデビューアルバムをリリースしていること

補足・注意(言い訳)として、当サイト管理人の主食が1990年代~2000年代のオルタナロック、パンク・ハードコア、メタル系であることから、選出バンドや批評にいくらかの偏りが出ていることを予めご了承いただきたい。特に今回の第3弾ではヘヴィーミュージック・メタル系が選出の大半を占めている事もあわせて事前に付け加えておこう。

国内外主要13フェス

国内フェス(オールジャンル系)

  • フジロック
  • サマーソニック

海外フェス(ロック系)

  • ダウンロード
  • ロックアムリング

海外フェス(メタル系)

  • ヘルフェスト
  • ヴァッケンオープンエア

海外フェス(オールジャンル系)

  • コーチェラ
  • グラストンベリー
  • レディング
  • ボナルー
  • ロラパルーザ
  • ピンクポップ
  • ロスキレ

Imminence

Imminence(イミネンス)

  • 国籍: スウェーデン
  • ジャンル: ポストハードコア/メタルコア
  • デビューアルバム: 『I』(2014年)
  • 出演フェス: ピンクポップ、ロックアムリング、ヘルフェスト

スウェーデン発のポストハードコアバンド、メタルコアバンド、重厚性とメロディックな美しさを見事に融合させたサウンドで注目を集めている。

ヴァイオリンが織りなすエモーショナルな旋律と壮大なオーケストレーションが、アグレッシブなメタルコアサウンドと融合。ヘビーなリフ、クリーンとスクリームのボーカルのダイナミクスが特徴。内省的な歌詞がヴァイオリンの音色で際立ち、芸術性と叙情性豊かなメタルコアの枠を超えたサウンドが魅力。近年の楽曲では、より洗練されたソングライティングとプロダクションの質の高さが際立っており、欧州メタルシーンの新たな可能性を示している。

おすすめアルバム Turn the Light On(2019)
  1. Erase.
  2. Paralyzed.(Official Music Video)
  3. Room To Breathe.
  4. Saturated Soul.(Official Music Video)
  5. Infectious.(Official Music Video)
  6. The Sickness.
  7. Death Of You.
  8. Scars.
  9. Disconnected.
  10. Wake Me Up.
  11. Don’t Tell A Soul.
  12. Lighthouse.(Official Music Video)
  13. Love & Grace.

Lorna Shore

Lorna Shore(ローナ・ショア)

  • 国籍: アメリカ
  • ジャンル: デスコア/ブラックメタル
  • デビューアルバム: 『Bone Kingdom』(2012年)
  • 出演フェス: ダウンロード、ロックアムリング、ヘルフェスト

アメリカのデスコア界を代表するシンフォニックデスコアバンド、ブラックメタルの要素を取り入れた激烈なサウンドで知られている。

特にWill Ramusの加入後は、彼の人智を超えた圧巻のスクリームパフォーマンスを筆頭にネットを中心に大ブレイク、シンフォニックな要素とブルータルな重さを併せ持つ楽曲群で大きな話題を呼んでいる。2021年のEP『…And I Return to Nothingness』は、デスコアの新たな可能性を示した傑作として評価されており、現在のエクストリームメタルシーンにおいて最も影響力のあるバンドの一つ、結成は2012年と比較的キャリア豊富だが前述のボーカルWill Ramusの加入以降に急速に支持を拡大しているバンドである。

おすすめアルバム Pain Remains(2022)
  1. Welcome Back, O’ Sleeping Dreamer
  2. Into the Earth
  3. Sun//Eater(Official Music Video)
  4. Cursed to Die(Official Music Video)
  5. Soulless Existence
  6. Apotheosis
  7. Wrath
  8. Pain Remains I: Dancing Like Flames(Official Music Video)
  9. Pain Remains II: After All I’ve Done, I’ll Disappear
  10. Pain Remains III: In a Sea of Fire(Official Music Video)

Jinjer

Jinjer(ジンジャー)

  • 国籍: ウクライナ
  • ジャンル: プログレッシブメタル/ジェント
  • デビューアルバム: 『Inhale, Don’t Breathe』(2012年)
  • 出演フェス: ロスキレ、ダウンロード、ロックアムリング、ヘルフェスト

ウクライナ出身。Tatiana Shmaylukの圧倒的な歌唱力とバンドの高い演奏技術で世界中のメタルファンを魅了している。

プログレッシブメタルとジェントの要素を組み合わせた複雑な楽曲構成と、クリーンボーカルからデスボイスまでを自在に操るTatianaの表現力は圧巻。政治的メッセージを込めた楽曲も多く、単なるメタルバンドを超えた社会的な存在感を放っている。現在のプログレッシブメタルシーンにおいて最も重要なバンドの一つ。

おすすめアルバム King of Everything(2016)

Falling in Reverse

Falling in Reverse(フォーリング・イン・リバース)

  • 国籍: アメリカ
  • ジャンル: ポストハードコア/メタルコア
  • デビューアルバム: 『The Drug in Me Is You』(2011年)
  • 出演フェス: ロックアムリング、ヘルフェスト

Ronnie Radke(元Escape The Fate)が率いるバンド。ポストハードコアとポップな要素を融合させた独特なサウンドで人気を博している。

論争的な話題も多いバンドだが、その音楽性は非常に多様で、本格的なラップからメタルまで幅広いジャンルを取り入れている。近年の楽曲ではよりプロダクションの質が向上し、商業的な成功も収めており賛否両論を呼ぶ存在でありながら現代のポストハードコアシーンにおいて無視できない影響力を持つバンドだ。

おすすめアルバム Popular Monster(2024)
  1. Prequel(Official Music Video)
  2. Popular Monster(Official Music Video)
  3. All My Life (Feat. Jelly Roll)(Official Music Video
  4. Ronald (Feat. Tech N9ne + Alex Terrible)(Official Music Video)
  5. Voices In My Head
  6. Bad Guy (Feat. Saraya)
  7. Watch The World Burn(Official Music Video)
  8. Trigger Warning
  9. ZOMBIFIED
  10. NO FEAR
  11. Last Resort – Reimagined(Official Music Video)
  12. Carry On

Northlane

Northlane(ノースレーン)

  • 国籍: オーストラリア
  • ジャンル: メタルコア/ジェント
  • デビューアルバム: 『Discoveries』(2011年)
  • 出演フェス: ダウンロード、ロックアムリング

オーストラリアのメタルコアバンドNorthlaneは、ジェントの要素を取り入れた現代的なヘヴィサウンドで知られている。

Marcus Bridgeの加入後は、よりメロディックでアクセシブルな楽曲が増え幅広いファン層を獲得。さらに近年ではエレクトロ要素も取り入れている。環境問題や社会問題をテーマにした楽曲も多く、現代社会への問題意識も高いバンドである。オーストラリアのメタルシーンを代表するバンドとしてアジア太平洋地域でも高い人気を誇っている。

おすすめアルバム Alien(2019)
  1. Details Matter
  2. Bloodline
  3. 4D
  4. Talking Heads
  5. Freefall
  6. Jinn
  7. Eclipse
  8. Rift
  9. Paradigm
  10. Vultures
  11. Sleepless

Electric Callboy

Electric Callboy(エレクトリック・コールボーイ)

  • 国籍: ドイツ
  • ジャンル: エレクトロニコア/コメディメタル
  • デビューアルバム: 『Bury Me in Vegas』(2012年)※旧Eskimo Callboy時代
  • 出演フェス: ロスキレ、ロックアムリング、ヘルフェスト

ドイツ出身。エレクトロニックミュージックとメタルコアを融合させたユニークなサウンドで話題を呼んでいる。

コメディ要素を取り入れたミュージックビデオやライブパフォーマンスも特徴的で、真面目なメタルシーンに新しい風を吹き込んでいる。近年の楽曲では、より洗練されたプロダクションと高いメロディセンスを見せており、単なるノベルティバンドを超えた実力を証明している。

おすすめアルバム TEKKNO(2022)
  1. Pump It(Official Music Video)
  2. We Got The Moves(Official Music Video)
  3. Fuckboi (feat. Conquer Divide)
  4. Spaceman (feat. FiNCH)(Official Music Video)
  5. Mindreader(Official Music Video)
  6. Arrow Of Love
  7. Parasite
  8. Tekkno Train(Official Music Video)
  9. Hurrikan(Official Music Video)
  10. Neon

Vampire Weekend

Vampire Weekend(ヴァンパイア・ウィークエンド)

  • 国籍: アメリカ
  • ジャンル: インディーロック/プレップロック
  • デビューアルバム: 『Vampire Weekend』(2008年)
  • 出演フェス: フジロック、ボナルー

アメリカのインディーロックバンド。プレップロックの先駆者として知られ、アフロビートやクラシック音楽の要素を取り入れた洗練されたサウンドが特徴。

Ezra Koenig の知的な歌詞と、バンドの高い演奏技術により、インディーロックシーンにおいて確固たる地位を確立した。アルバムごとに音楽性を進化させており、最新作でもその創造性と実験精神を遺憾なく発揮しており、現代のインディーロックを代表するバンドの一つである。

おすすめアルバム Vampire Weekend(2008)
  • Mansard Roof
  • Oxford Comma(Official Music Video)
  • A-Punk(Official Music Video)
  • Cape Cod Kwassa Kwassa(Official Music Video)
  • M79
  • Campus
  • Bryn
  • One (Blake’s Got A New Face)
  • I Stand Corrected
  • Walcott
  • The Kids Don’t Stand A Chance

Airbourne

Airbourne(エアボーン)

  • 国籍: オーストラリア
  • ジャンル: ハードロック/パブロック
  • デビューアルバム: 『Runnin’ Wild』(2007年)
  • 出演フェス: ダウンロード、ロックアムリング、ヘルフェスト

オーストラリアのハードロックバンド。AC/DCの系譜を継ぐ古典的なハードロックサウンドで知られている。

Joel O’Keefe の力強いボーカルと、バンドの直球勝負のロックンロールは、現代のハードロックシーンにおいて希少な存在。複雑な音楽理論に頼らず、シンプルでパワフルなリフとストレートなロックンロール精神を貫いており、伝統的なハードロックファンから絶大な支持を受けている。現代においてクラシックロックの炎を灯し続ける重要なバンド。

おすすめのアルバム Runnin’ Wild(2007)
  1. Stand Up for Rock ‘n’ Roll
  2. Runnin’ Wild(Official Music Video)
  3. Too Much, Too Young, Too Fast(Official Music Video)
  4. Diamond in the Rough
  5. Fat City
  6. Blackjack
  7. What’s Eatin’ You
  8. Girls in Black
  9. Cheap Wine & Cheaper Women
  10. Heartbreaker
  11. Hellfire
  12. Heads Are Gonna Roll
  13. Dirty Angel
  14. Hotter Than Hell
  15. Red Dress Woman
  16. Stand And Deliver
  17. Let’s Ride

Whitechapel

Whitechapel(ホワイトチャペル)

  • 国籍: アメリカ
  • ジャンル: デスコア/デスメタル
  • デビューアルバム: 『The Somatic Defilement』(2007年)
  • 出演フェス: ダウンロード、ロックアムリング、ヘルフェスト

アメリカのデスコアバンド。ブルータルなサウンドとテクニカルな演奏で知られている。

Phil Bozeman の強烈なボーカルスタイルとバンドの重厚なサウンドプロダクションはデスコアシーンにおいて大きな影響を与えている。近年の作品ではよりメロディックな要素も取り入れながらその重さを失うことなく音楽性を拡張。アメリカのエクストリームメタルシーンを代表するバンドとして長年にわたって活動を続けている。

おすすめアルバム The Valley(2019)

Bring Me The Horizon

Bring Me The Horizon(ブリング・ミー・ザ・ホライズン)

  • 国籍: イギリス
  • ジャンル: ポストハードコア/デスコア/オルタナティブロック
  • デビューアルバム: 『Count Your Blessings』(2006年)
  • 出演フェス: レディング、ロックアムリング

イギリス出身。ポストハードコア、デスコアからオルタナティブロックまで幅広い音楽性を展開するバンド。

Oli Sykes の成長とともにバンドの音楽性も大きく進化し、現在では商業的にも大成功を収めています。初期のデスコアスタイルから作品ごとに進化を遂げ、ポストハードコアやエレクトロニック要素を取り入れた楽曲からクラシックなメタルコアまでアルバムごとに異なる表情を見せている。現代のロックシーンにおいて最も影響力のあるバンドであることは疑う余地はない。

おすすめアルバム Sempiternal(2013)

現代ロックシーンを支える中核バンドたちの真価

ヘッドライナークラス

今回取り上げた10バンドの中で、2025年の主要13フェスでヘッドライナーを務めるバンドは以下の通り

  • Bring Me The Horizon: レディングフェスティバル2025のヘッドライナー
  • Vampire Weekend: フジロックフェスティバル2025のヘッドライナー

Falling in ReversについてもロックアムリングでヘッドライナーであるレジェンドKornの前ということもあり、人気や功績も考えるとヘッドライナークラスといって良いだろう。これらのバンドはすでに単なる中核バンドを超えて、フェスの顔となるヘッドライナークラスの存在感を示している。

ロック衰退期の功労者とジャンルの多様化と収束

今回取り上げた10バンドが活躍し始めた2010年代前半から中盤にかけて、ロックシーンは大きな転換期を迎えていた。この時期は、従来のロックが商業的に衰退し始める一方で、ポストハードコア、メタルコア、デスコアなどのサブジャンルが急速に拡大した時代でもありました。

Jinjerのようなプログレッシブメタルバンドは、ジェントの要素を取り入れながら新しいヘヴィサウンドを創造し、Electric Callboyのようなバンドは、エレクトロニックミュージックとメタルの融合という新しい可能性を示した。一方で、Airbourneのようなバンドは、クラシックなハードロックの伝統を現代に継承する役割を果たしている。

この多様化の流れは、最終的にジャンルの壁を越えた音楽的な収束へと向かい、現在のロックシーンの豊かさを生み出しています。

まとめ

近年のロックフェスのラインナップが弱くなっていることや、他ジャンルに押し込まれてロックバンドの出演数が減っているという事実は確かに存在している。しかし、この記事で紹介したようなシーンの中核で熱狂的なファンを獲得し続けているバンドが今も存在していることは、ロックの未来に希望を与えている。

ロックは死んだと言われており、確かにほぼ死にかけているのかもしれないん。絶対数は減っているだろう、それでも才能は確実に生まれ続けている。むしろサウンドプロダクションの質の高いバンドの割合は増えており、特に今回取り上げたロックシーンの最前線にいるバンドは多様性に溢れ、楽曲のクオリティのみならず録音技術など全体的なクオリティは極めて高いレベルにある。

当サイトでは、時代を超えたロックのルーツから新時代の才能まで、今後も主観的な偏りを含みつつも、真摯にロックシーンを紹介し続けていく姿勢だ。ロックの炎が消えることはないと信じて、これからも音楽の素晴らしさを伝え続けていきたい。

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